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英語をマスターする上で重要なポイントになるのがListeningです。スピーキングを訓練する上でも、正しい発音を聴く訓練で正しい発音を知らなければ、正しい発音で話すこともできません。

ネイティブのスピーカーは1分間に150語以上のスピードで英語を話します。このスピードで話される英語は、リエゾンされたりサイレントされたり変化する英語。スピーキング・リスニングの上達には、まずこの150語/分スピード英語へのリスニング訓練が必要なのです。

このポイントとなるListeningですが、残念ながら日本人は苦手のようです。日本語の構造が子音+母音で構成されるのに加え、ローマ字の勉強、中学高校の英語教育が主にReadingからスタートすること等が理由です。この為、英語を綴りから入り、これに日本語的発音を一致させて覚えてしまいがちになってしまいます。 例えば日本人は「今晩わ」を英訳し、英文で「Good evening」、「グッド・イブニング」と発音して理解しているため、本当のネイティブが「Goo div nin」と発音したものを聞いた時、瞬時にそれが「Good evening」「グッド・イブニング」であることに結び付けることができないのです。

よくシャワーのように英語を聞けば、英語が分かると言われますが、ただ聞くだけでは無理。なぜなら、ただ聞くだけでは、自分の頭の中に学校英語でインプットされている英文とそれが発音された音を=で結ぶ訓練にならないからです。 更に多くの日本人が、目で読んだ英文をベースに発音する=ローマ字読みからスタートしているため、自分の発音「グッド・イブニング」と英文「Good evening」が=で結ばれてしまっています。だから余計ネイティブの「Goo div nin」が理解できなくなってしまうのです。

このように多くの日本人が、英語をReadingから学習するため、ネイティブの発音と英文、自分の発音の3つを同一のものとして認識するのが苦手になり、自分の発音に近いものしか捉えることができなくなっているのです。 正しい発音を知っていなければ、正しい発音は聞き取れません。つまりネイティブの発音「Goo div nin」と英文「Good evening」と自分の発音「グッ ディヴ ニン」の3つを同じものとして認識することが、日本人にとって必要なのです。

それでは、もしローマ字読みを勉強していない、Readingの勉強をしていない幼児の場合はどうでしょう。 まだ英語の読み書きを勉強していない幼児の場合には、余計な英語教育の情報が入っていない為、事象=ネイティブ発音=自分の発音=綴りをシンプルに同一化認識できるため、非常に素直に例えばシマウマの絵を見せ、「ズィー ブラ」という音を聞かせます。幼児はシマウマの絵= 「ズィー ブラ」という音=名前と認識します。次にネイティブの発音を素直に真似ることで、シマウマの絵= 「ズィー ブラ」という認識が完成し、同時に「Zebra」という文字を見せることで、純粋な「絵」=「ズィー ブラ」=「Zebra」の関係図ができあがります。そこには「ぜぶら」という間違った音がでてくる隙間はありません。

英語リスニング強化法の一つにシャドウイングという訓練方法があります。このシャドウイングというのは、ネイティブの発音を、文字通り影のように追いかけて音読を繰り返す学習法です。 まずネイティブの発音を聴き、次いでネイティブ発音を真似て音読する。これを繰り返すトレーニング。この音読訓練により、ネイティブのスピードと発音を訓練する学習法です。 「自分が発音できない音声は聴き取ることもできない」ということから、リスニング力向上の為には、まず音読を繰り返すという観点で、「キャリアアップLet's Voice!」のシャドウイングは有効な学習方法と言えます。

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